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 流体工学研究の新分野として、希薄気体流およびマイクロ気体流れを総称した「高クヌッセン数流れ」を世界に先駆けて提唱し、国内外に周知・定着させるとともに、それらに適用可能な光学的または分子レベルでの実験により先駆的な研究を行ってきました。これらの成果は、平成25年度文部科学大臣表彰(研究部門)に代表される数多くの賞を授与されるなど、非常に高く評価されています。

 マイクロ気体流れに関連した燃料電池などのエネルギー機器の高効率化においては、界面近傍における分子の挙動に強く影響を受けるため、分子レベルでの界面現象の基礎的、総合的な理解が必要不可欠ですが、これらに関連する精緻実験データがなく、実験手法の開発と実験データの取得が急務でした。当研究室では、このような高クヌッセン数流れにおける気体分子と界面との相互作用や非平衡現象の総合的理解を目指して、レーザー誘起蛍光法による原子・分子流れの解析、共鳴多光子イオン化法の開発と非平衡現象の解明、感圧塗料の高ヌッセン数流れへの適用と感圧分子膜の開発、分子線散乱実験による気体分子と界面の相互作用の解明などの先駆的研究を実施して参りました。これにより、数密度に基づく手法が主流であった高クヌッセン数流れに、上記の非接触で高精度な光学的実験手法や分子線利用などの分子レベルの計測手法を適用することで、精緻実験データの取得を可能にするなど、この分野へ貢献できたと自負しています。

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